サラリーマンをやってきたという価値

私はサラリーマンで働いていた時期があります。
けっこう長かったですよ。

現代では経営の神様と呼ばれている、二股ソケットを発明した社長の会社です。社名が変わる前ですから、けっこう昔のお話ですけどね。経営の神様と呼ばれていますが、私が居る頃は経営者というよりは、発明家という感じでしたけどね。どこで、変わったのかは判りませんが。

サラリーマンをやっていて良かったと思うことの方が多いですよ。人との接し方とか、お客様との会話の仕方とか、振る舞いとか、食事の席でのマナーとか色々と勉強になりましたね。冠婚葬祭に関わるマナー的なことは、全て学ぶことが出来ました。

上司がゴルフが好きで、ゴルフをする機会も多くて、けっこう短期間で上達が出来たというのも良かったなと思いますね。今は接待ゴルフじゃなくて、本当にゴルフが好きで続けていますけど。

細かなことだけど、請求書の作り方とか、領収書とか、収入印紙のこととか、そういった書類関係に関わる知識なども身に付いたし、電話対応もそれなりに出来るようになったし、ネクタイの結び方だって自分の拘りを表現できるようにまで上達したし。仕事の実務面では無理難題をクリアーするための知恵もついたと思う。残業も多かったですよ。定時が来る前に、今日は残業になるかもしれないと思ったら、残業申告用紙に氏名、理由等を記入して上長に提出をします。誰が社内の何処で何をしているのかが常に明確化されていて、なんだか働きやすかった記憶があるな。労働組合も会社側と歩調を合わせているところがあって、不協和音を起こすことなく運営されていたように感じる。

会社というのは人が集まって、ひとつのことを成し遂げようとする場所。ひとつじゃないかもしれないけどさ。人が集まって協力をするということは、色々な人との関係を持たなければいけないので、自分以外の考え方とか新しい視点などを知ることが出来る。協調性というものの必要性を感じる。私は個性的で、考えも個性的で、誰とも違うんだなんて言っていると協調性が欠けてしまっている人と捉われてしまう。個性は大切だけど、輪を乱すようなことは良くないですからね。

バブル直下という時代背景もあって、入社して2年も経っていないのに、高給だったと思う。今より良いかもしれない(笑)だって、会社に勤めている間は高給が続くのだから。そしてボーナスもあるし。自分に能力があったとか無いとかじゃなくて、仕事量が多くて半ば強制的にやらなきゃいけない空気があったから、働けるだけ働いたという感じ。なかなか楽しかった。

こういった想い出話をしていると、バブルは良かったな~と言い出してしまいそうだな。

私はね、フリーで働いているからさ、毎月の収入というのはバラつきがあるのだけど、サラリーマンは毎月固定給じゃないですか。ほぼ、毎月同じくらいの給料が確実に入ってくる。これって今の時代では、凄いことなんだけどね。給料が高いとか安いとかじゃなくて、毎月確実に入ってくるということが凄い。それは、社会的な信頼も得やすいということにもつながるし。だって、何があったとしても向こう1年間の収入というのは決まっているのだろうし、知ることが出来る。将来設計も立てやすいってもんだ。

給料が安いからと嘆いているよりも、毎月確実に収入が入ってくるということが、どれだけ感謝すべきことなのかを認識しないといけないと思う。会社から貰っている給料分を会社からではなく、別の方法で、自分の考えで収入として得られることが出来るのかどうか。そして、自分のチカラで収入を得るために費やす努力というものは、どれほど大変なのかを知るということも良いことかもしれませんね。人の苦労が判るし。お金の大切さも判ってくる。

サラリーマンをやってきた価値って大きなと思う。